看護師は定年まで働き続けた方が良いかで悩むことは多い。厳しい労働環境に置かれている人も少なくはなく、定年を迎える前に離職している人もよく見受けられるのは事実だ。その判断をする上で重要な情報となるのが看護師の定年事情である。一般的な職種では定年を迎えると退職することになり、セカンドライフをどうするかを考えなければならない。しかし、看護師の場合には再雇用を受けて、同じ職場で働き続けているケースが多いことが知られている。看護師としてやりがいのある仕事をしてきたという実感がある人にとってとても魅力的なことだろう。また、再雇用されてからも給与水準が比較的高いため、老後の資金についてあまり困ることがないのもメリットだ。
このような定年事情があるのは現場での人材不足の影響が大きいことも否めない。ベテランと呼ばれるような看護師が少なくて困っている現場が多く、定年を迎えた看護師にも働き続けて欲しいというのが実情なのである。そのため、同じ職場でずっと働いてきたベテランほど現場に残って欲しいという要望が大きく、再雇用を断りづらいというデメリットもあるのは確かだ。定年までは看護師として働いて、その後は新しいことにチャレンジしたいと思っている人にとっては辛い事実だろう。定年まで働いたら後腐れなく辞められるというわけではないため、他のことにチャレンジしたいならタイミングを見計らって辞職することが重要なのである。